自分ボックスを(もう一度)過食症の回復のための「面会費」

私の「売れるもの」全部を売ったら、幾らになるんだろう。
そんなことばっかり考えている。
角膜2枚。
心臓。
腎臓2つ。
肝臓。
骨髄。
血液。
もしこれで数千万円になるのなら、私は私を全部売り払っていい、と考え始めて数ヶ月。
30歳の日本人の女。
過食嘔吐10年で少し傷みはあるかな、でも至って丈夫な健康体。
2000万円から4000万円になる・・・としたら。

1週間に40万円の面会費。
「つめて」出て50週で2000万円、2年で100週、4000万円。
これで、あの子の病気が癒えるのなら。
スープちゃんにそう断言したように
「卒業を保証」されるのなら。
いいえ 「摂食障害の症状からの解放」を保証なんかされなくてもいい、
宿命との和解を。果たしてくれるのなら。
「生まれてきてよかった」って、あのときの私のように、
一度だって心のそこから、思ってくれるのなら。
治らないまま
たったひとりで
世界を汚しながら
残りの何十年を生きる命なんか
喜んで 差し出せる。
誰か試して?
命乞いなんかしない。

見せ金。私から手渡しにいく。
これであの子の「回復」、よろしくお願いします。って。
少なくとも私が来たところまで行くまで。
絶対に下にも置かないように。
真面目に向き合ってくださいね?と。

センターから切り離されても生きた意味。
これからひとりで生きていく意味。
これまでの「幸せだった」いのちの意味。
・・・について、考える。

誰か試して?
ずっと盛夏の頃から繰り返してる。

どんなに憎まれて拒絶されたとしても、
私は同じもので返すわけにはいかないの。
「大事だよ、幸せになって」って。
繰り返す。

摂食障害の者たちの、本当の回復をしようとする者達の、これが現実。