大好きな亜稀さんへ

大好きな亜稀さんへ。
そう、本当にね、どうしてこんな年齢で、
こんなことになってしまったんだろう、って
遠くから見ているだけなのに、思ってしまう。
治療に専念して、1年で良くなれる。ことがハッキリしているのなら、
その信頼できる機関や先生について、1年みっちりやればいいのだと思う。
治すことのほうが大事だ。
しかし。
そういう機関、先生が、現在のこの国(いや、世界?)にどれほどあるのか。
存在しているとして、
亜稀さんがそれと、つながれるのか。(経済的に、また地理的に)
これは同じような病気を10年以上やってきた、34歳の普通の大人の、
まったく、個人的な意見で、偏っている可能性が高いと思って聴いて欲しいのだけれど、
一年、学校を遅らせて、治療に専念したところで、
まったく「普通」の暮らしに戻れるほどには、良くはならないだろう、と思います。
「治療」を施しても、悪化しなければ、御の字。
ということすらあるのだと考えます。

この病気は、そういう病気なんです。
ネットの上には、たくさんの人が、その現実を赤裸々に表現してくれているでしょう?

苦しくても、どんなに知恵を出し、ころんでも起き上がり、を何度も何度も繰り返しても、
それでも普通の子に追いつかなくても、
「普通」を求めて、「普通」の人たちと一緒に、
動きながら考えながら、嘆きながらも歩みを止めず、
行く、しかないのだと思います。

ただ、悲しまないで欲しいことは、
願った普通の暮らし、を取り戻す過程で、
感じ損ねた、小さな子供の感じを取り返していく過程で、
受け取り損ねた、愛情を自分の中に育てていく過程で、
必ず、今よりもっと、幸せを多く強く感じられるようになるよ。

だから、諦めないで。
望みを捨てないで。
生きよう!どうせ死ねない。
カンタンに死ねるような心と身体だったら、
こんな病気になる前にとっくに死ねてるんだ。
と、思う。

よく休んでね・・・こんなことしか送れないけれど・・・